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同期ガイドとマルチピッチクライミングを楽しみました(^^)

仲のよい関西の同期ガイド二人と三倉岳でマルチピッチクライミングを楽しんできました。その様子を簡単なレポートでご紹介します。

三倉岳は広島県大竹市にある岩峰で正面から見ると三本の槍が立ったような山容をした、ハイカーに人気の山です。標高は702mで、正面からは見えない奥側に三角点峰がありそこが最高峰となります。実際には4つのピークがあるということです。正面から見える3つのピークからは展望もよく、鎖場等のある岩場歩きも魅力です。登山道が崩れたり鎖場の老朽化のため、しばらく縦走が禁止されていましたが、この春、補修・整備されて解禁となっています。

三倉岳を駐車場から。右から、上ノ岳(朝日岳)、中ノ岳(中岳)、下ノ岳(夕日岳)。三角点は下ノ岳の奥のピークに。

そして中国地方随一の花崗岩のクライミングエリアとして県外からも多数のクライマーが訪れる山でもあります。近年ルートクライミングだけでなく、ボルダーエリアとしても開拓が進み、地元の協力もあり登山もクライミングも楽しめるスポットとなっています。無料のキャンプ場もありますよ。

さて、今回、当初は2泊3日で小川山への遠征を計画していたのですが、梅雨の天気が上手く日程にはまらず延期になり、せっかく空けたスケジュールということで今回、関西の登山ガイド同期の二人が2日間ほど三倉岳へ来てくれました。せっかくなら三倉岳らしいクライミングが楽しいだろうと、中ノ岳岩稜のマルチピッチを案内しました。

快晴で日陰のない中ノ岳マルチは暑いかもと思いましたが、風が気持ちよく吹いてわりと快適でした。3名での登攀かつワイドクラックに慣れていない事もあって時間は多少かかりましたが奮闘しながら楽しんでもらえたかと思います。

無事マルチピッチクライミングを終えて山頂にて記念撮影

私が思う「三倉岳らしいクライミング」とはやはりクラッククライミング。その中でも特にワイドクラックです。もちろんクラック以外にも素晴らしいルートがたくさん有るのですが、三倉岳の岩質である花崗岩には「岩が硬い」「結晶が粗い」「節理が発達しやすい」という特徴が有ります。これはクライミングをする上でなにかと都合がよく、その中でも節理つまり割れ目・クラックを利用したクライミングが魅力のひとつとなっています。クラックの幅も指がぎりぎり入るものから身体がすっぽり入ってしまうものまで様々です。特に幅が広めのクラックはワイドクラックと言って案外稀少なので、わざわざワイドを目当てに他県から三倉岳に登りに来られる訳です。

そこで今回案内したルートは、グレード的には初歩的なハンドジャムから簡単なチムニー(身体がすっぽり入るワイドクラック)まで体験できる、まさに「三倉岳らしい」好ルートなのです。

つい三倉岳が好きすぎて熱く語ってしまいましたが、私は登山ガイドなのでクライミングのガイドをすることは出来ません。それなのになぜクライミングをするのでしょうか?
それはもちろん第一に「楽しいから!」なのですが、これに付随して、ロープを使った確保やレスキューの技術を身につけたりすることにもつながりますし、岩場でバランスを取ったりするための訓練にもなります。クライミングに限らず、ガイドは様々な登山スタイルを実践し、学ぶことが、実際に皆さまを安全にガイディングするための自信の心や技術・体力の余裕や助けになると信じているからでもあります。

私自身、クライマーとしてのレベルはたいしたことないのですが、これからも安全に楽しく続けていきたいと思います。

2日目は結局、雨天となったため、広島市内観光で数十年ぶりの広島平和記念資料館へ。先日のG7でも注目され、平日でも多くの来館者がいました。午後から私が通う「クライムセンターCERO」で少し登って楽しみました。

2日目はあいにくの雨だったため市内観光後に私が通うジムで少し登りました